人とロボットが織りなす『良心あふれる世界の実現』を夢見て

人とロボットが織りなす『良心あふれる世界の実現』を夢見て

※同志社の徽章 Veritas Liberabit Vos(ラテン語:真実はあなたを自由にしてくれる)

ONE PURPOSE 2024春号「研究の最前線」飯尾尊優 文化情報学部准教授

飯尾准教授は同志社大学で、「ソーシャルロボット」を研究されています。
「人と社会的に関わり、インタラクション(相互作用)することがソーシャルロボットの目的。人の振る舞いに学び、自然なコミュニケーションがとれるようデザインすることが大事」
例えば「昨日読んでいた本、どこにあったっけ?」と聞かれれば、人は普通、「あそこにありますよ」というように答えるし、「取ってきましょうか?」と言ってくれたりする。
「生成AIの発展が目覚ましいとは言え、ネット上のテキストデータを基に構築されている限り、そのままロボットに搭載しても『取ってきましょうか?』とまでは言えません。
人がどのように考え、行動しているかを実空間で観察し、データを集めて分析、実装して初めて自然な関わり方ができるようになる。
その意味でロボットの研究は、人間を研究することでもあるんです。」
と飯尾准教授は語っていらっしゃいます。
「ロボットは人や社会の役に立つことで人を幸せにするために生まれてきた存在だと思っています。
特にソーシャルロボットの場合、関わる人が真に幸福になるのかまで考えなければならない。倫理や哲学といった人知を踏まえたデザインが非常に重要なんです。」
ともおっしゃられています。
飯尾准教授は今「高齢者の発話を促す会話ロボットシステム」に取り組みされています。
子供型ロボットが話し相手になって高齢者の発話を引き出すことで認知機能の向上をサポートすることを目指しています。
飯尾准教授が目指しているのは、「ロボットを通じた良心あふれる世界の実現」だ。
(ONE PURPOSE 2024春号「研究の最前線」より転載)

※詳しくは、ONE PURPOSE 2024春号「研究の最前線」をご一読ください。

 

◼️ 飯尾尊優(いいお たかまさ) 同志社大学文化情報学部准教授

2012年同志社大学大学院工学部研究科博士課程情報工学専攻終了。工学博士。
株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)知能ロボティクス研究所研究員、大阪大学大学院基礎工学研究所助教、筑波大学システム情報系助教などを経て、2021年から現職。

https://www.cis.doshisha.ac.jp/faculty/staff/iio/

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文責:HP担当 藤原
mailto:info@okinawa.doshisha-alumni.org

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