8月は台風で始まり台風で終わった

8月は台風で始まり台風で終わった

8月は台風で始まり台風で終わった感のある月でした。
地球温暖化によると思われる海水温の上昇と不安定化した太平洋高気圧の動き、蛇行する偏西風等々様々な要因が重なり、6号は沖縄で迷走し、7号は本州で停滞。
いずれも各地に大きな被害をもたらしました。
被害に遭われた皆様には重ねてお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を祈念申し上げます。

カリフォルニアのデスバレーでは摂氏56℃という殺人的な熱波を記録。
世界中至る所で危険な暑さが続いていて、日本でも毎日40℃に迫る酷暑で農作物は枯れ果ててしまっています。
全てが人の経済活動の所為かどうかはわかりません。地球自身の周期的な気候変動によるものかもしれません。

それでも1つだけ分かっていることがあります。
来年の海水温は今年の海水温よりも確実に高くなっていて、来年の台風は今年の台風よりも確実に凶暴化しているだろうということ。
そして、私たちに出来ることは自らが出す温暖化ガスの排出量を劇的に減らし、この気候変動を前提にして多くの災害が起こる中でも、より安全に暮らせる新しい暮らし方に変えていく必要があるということです。

それはガソリン車をEV車に変えれば良いという単純な話しではありません。
温暖化ガスの排出量の削減も根本を考える必要があると思うのです。
奇しくもロシアのウクライナ侵略の影響による電気料金値上げで露わになったのは、沖縄電力の火力発電への依存度の高さです。
有価証券報告書には再エネ開発を謳いながら、ほぼ100%火力発電と言ってもいい状況です。
これを変えていかなければいくらEVシフトしたとしても温暖化ガスの排出量は変わらないのです。
私たちは自身のライフスタイルを変えていくとともに、電力会社の脱炭素への取組みも注視していく必要があると思います。

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ネットサイトのTABI LABOの8月14日の記事によれば、英国のエクセター大学のマーチン・ジーガート教授は、南極の棚氷の3つの調査結果から地球温暖化の「最悪のシナリオ」化への強い警告を発しています。

①凄まじく強力な熱
昨年3月、南極で観測史上最強の熱波が襲い永河の表面温度が38.5°Cも上昇した。

②海氷面積の急落
海氷面積は2016年頃から急落を続け直近7年間で3回も過去最低を記録した。
これにより「アルベド効果」と呼ばれる機能が停滞する恐れがあること。
本来の南極は、白い海氷が太陽の放射エネルギーを反射して地球の温度上昇を抑える、地球の“冷蔵庫”のような役割を担っているのだが、これが溶解して暗い海面が露出することで、熱を吸収して地球の温暖化が進んでしまうのだ。

③棚氷の劇的な崩壊
昨年3月に起こり、英政府の調査依頼の発端となった東南極のコンガー氷棚の崩壊についても強く警戒されている。
棚氷は氷河と連結しており、それらを押し留めて支える働きがある。
東京23区2つ分もの大きさを誇っていたコンガー氷棚が崩壊したということは、その背後にある巨大な氷床を支える力が失われ、海洋への流出が早まることを意味する。
グリーンランドと南極の氷床は溶け続け、1990年代から現在までに海面は1.8cm上昇した。このペースが続けば、21世紀が終わるまでに海面は17cmも上昇し、1600万の人々が洪水によって住処を失うことが見込まれるのだ。

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文責:HP担当 藤原
mailto:info@okinawa.doshisha-alumni.org

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