投資にも哲学がある
突然、すみません。
藤原家の姫と申します。保護猫です。
校友会のホームページもそろそろ更新の時期とは思うのですが、うちのお父さんはそれどころではないようです。
どうも、『投資』なるものを始めたようで、「NISAがどうだ」「これからは宇宙産業でしょ。」とか、「やっぱり、地球環境には水素だよね。」とか、知りもせんのに聞いたようなことばかり口走りながら、一日中スマホに食いついてます。
ああっ!?株価のサインが青から赤に変わりました。お父さんの顔が青ざめてます。なけなしのお金でこっそり株を買ってたようです。お母さんに怒られます。避難しなければ!?
たまりかねて「ミャー(大丈夫)?」って声をかけてみたのですが、どうもこの人には通じないようです。この人には語学的な才能が皆無...否、人を思いやる心が足りないようです。
あ、目があっちの方に行っちゃいました。行っちゃったまま帰って来る様子はありません。危ないです。
ところで、投資と言えば、皆さんは澤上 篤人さんて方をご存じですか。日本における長期投資のパイオニアなんだそうです。
そんな澤上さんがこんなことをおっしゃっています。
『生活に密着した企業の株価は変化が少ないよ。バブル崩壊でも耐えますよ。でも少しだけ株価はいつも上がったり下がったりするよ。だから下がった時に買って上がった時に売れば少ないけれど利益が出ると思うよ。』っておっしゃっています。
(2023年1月2日付PRESIDENT WOMANより引用)
もっともなお話だと思います。藤原!君みたいに短期で高利を貪ろうとする根性は卑しい。品がない。あかんやろ!
最後に、澤上さんがおっしゃっていたのは、『利益がでたらお金を使いなさい』ということです。
曰く『我々は成熟した経済を生きている。モノが充足すると消費が伸びず、経済は成長しにくい。
そんな中、欧米では経済的に余裕がある人を中心に、お金を使わなければいけない、という意識が芽生えた。
NPOに寄付をする動きも広がり、米国では雇用の数%をNPOが生み出している。
社会的課題解決のために出せる人がお金を出し、それが雇用を生み出し、経済が回る、というわけだ。
日本には984兆円の預貯金がある。
その1%が消費や寄付に回れば1.8%、3%が使われれば5.2%、経済成長を押し上げる。
あなたの使ったお金で誰かが潤い、誰かが学び、文化が育つ。あなたの心も豊かになり、給料も上がるだろう。
モノを超えて、文化に触れる、旅をする、趣味を持つなど、心の満足につながるコト消費にお金を使い、経済を回す。そのリターンを受け取る。
余裕がある人、稼ぐ力がある人、考えられる人、そういう人からはじめればいい。
日本でも、お金を使う文化を醸成し、国や企業に頼らず、自分たちで経済を回していこう。』
(2023年1月2日付PRESIDENT WOMANより引用)
投資は私欲の為だけにするのではないということですね。投資で利益を出し、そのお金を使うことで経済成長を促し、自分も豊かになるけれど、みんなも豊かにしていく。
やっぱり、その道で成功する人は心掛けが違うようです。うちのお父さん藤原くんにも是非澤上さんの爪の垢でも煎じて飲ませたいものです。
でも、うちのお父さんはまだ帰ってきません。目があっちの方に行ったままです。お母さんに見つかったら...避難しなければ!
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文責:HP担当 藤原家の姫
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