小原同志社大学新学長からのメッセージ

先日1月11日の支部総会での小原克博同志社大学新学長の講話の抜粋です。
是非ご一読頂ければ幸甚です。
【ご講話の抜粋】
2025年同志社大学は、前身となる「同志社英学校」から数えて創立150年になる。
開学当初8人だった学生数も現在では大学院も含め約2万9千人にも及ぶ。
(大学資料より)
《キリスト教主義と国際主義》
新島襄が描いた国際主義とは、自国と自分を知り(愛し)、他国と他者を知る(愛する)こと。
排他的な愛国主義の対極にあり、それは常にキリスト教の隣人愛に根差したものでした。
それ故、同志社は創設以来、幾多の危機に晒されそれを乗り越えてきました。
創立時は神社仏閣の多い保守的な京都にあって退去を迫られる等様々な弾圧を受けました。
また、戦時中には天皇を中心とした挙国一致体制下で反欧米、反キリスト教の迫害を受けました。
そうした中、本学留学中であった韓国の国民的詩人「尹東柱(ユン・ドンジュ)」が朝鮮独立運動に係わったと疑われて逮捕され、終戦の年に原因不明の死因で獄死しています。
小原学長は、昨年12月「故人への学位とは如何なものか」との批判もある中、学長として尹東柱氏に名誉博士の学位授与を決断し承認をえました。
この決定は韓国で大きな反響を呼び、同志社の名前を韓国内で広く知らしめました。
授与式はこの2月16日です。
《平和主義》
他国と他社を知る(愛する)ことは、平和主義に通じます。
小原学長は2,3年に一度は学長のゼミの学生とともに長崎や沖縄に出かけておられます。
また、小原学長の祖父は広島で被爆し、戦後は被爆体験を通して平和の語り部となっておられます。
小原学長は戦争を過去の出来事として風化させるのではなく、自分事にすることが大切だと仰られています。
本学OBで昨年ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会事務局長の木戸季市さんの講演にも行かれたそうです。
「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」による唯一無二の大学を目指す同志社はビジョン2025にて「同志社ルネサンス」を掲げています。
①学びのかたち新展開
⇨「新島塾の創設」学部2年次生を対象に専門を超えた知識とリーダーシップの醸成
②キャンパスライフの質向上
⇨継志寮の解説、今出川新図書館建設
③研究力の向上
⇨新型コロナウィルス感染症に関する研究プロジェクト、宇宙・生体医工学研究
④志ある人物の受入
⇨高校大学接続プログラム、高校生『志』コンテスト、ガールズサイエンスキャンプ
⑤国際主義の更なる深化
⇨海外拠点の強化(米アーモスト大学、独デュービンゲン大学)、留学生の受入
⑥ブランド戦略の展開
⇨「同志社人の絆」校友課公式チャンネルの開設、メディア活用、募金の推進
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文責:HP担当 藤原
mailto:info@okinawa.doshisha-alumni.org
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