8月15日 終戦の日

8月15日 終戦の日

8月15日は、『終戦の日』です。1945年8月15日正午からラジオで放送された昭和天皇による『玉音放送』によりポツダム宣言の受諾と日本の降伏が国民に公表された日です。
しかし、戦後生まれの僕たちは、この戦争が何だったのか正確には学んでいません。小学校、中学校の社会の授業でもきちんと学んだ記憶はなく、高校の歴史の授業でも、旧石器時代から延々と話が続き卒業までに明治時代に届くか届かないか、という状況で近現代史は全く学んでいないと言っていいと思います。そもそも、本当にこの日が終戦の日なのかどうかも不確かです。普通に考えれば、日本が降伏文書に調印した9月2日だといえます。にもかかわらず、この日が『終戦の日』とされるのは、玉音放送がなされた日だからです。
この戦争の真実についてはいまだに諸説紛々で、いったい誰が、何が正しいのか分かりません。それは終戦後から現在に至るまで、この国が国としてこの戦争と真摯に向き合い、真実を追求してこなかったからだと思います。そして、これは僕たちの責任でもあります。安直に平和を享受し、嫌なことを後回しにしてきたからだと思います。
ただ、今分かることは、僕が小さい頃「通信士として偵察機に乗っていた」と言っていた父親が実は特攻隊の飛行士として出撃寸前に終戦を向かえていたこと。そして母方の泰勝という叔父が戦死したということだけです。父親は特攻隊員だった事実を語りたくなかったのでしょう。そして、母親は「泰勝兄さんは優しい人だった」というばかりで、彼がどこで何をしてどのように亡くなったのかを言わずじまいです。そして、後年、弟が母を靖国神社に連れていってくれたときに、母が叔父を思い境内で泣き崩れた、ということだけです。
ロシアによるウクライナ侵略、中国による台湾併合の動きと国際的緊張が厳しさを増す中だからこそ、この戦争でこの国が何をし何をしなかったのか改めて考えてみる良い機会だと思います。
この戦争で犠牲になったすべての方々、戦死されたすべての方々のご冥福をお祈りするととも、早期にウクライナの悲劇が止むこと、台湾有事が起きないことを切に願いたいと思います。
黙祷。

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文責:HP担当 藤原

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